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2021年9月6日
2020年、株式会社アスネットは、建設施工会社の工事予実管理システムを開発した。お客様はシステム開発の経験が乏しく、ITリテラシーも高くなかったため、最初にざっくりと要件定義をおこなって、複数フェーズに渡って機能拡張を繰り返していく、アジャイル型の手法を採用した。
このシステムにHexabaseを利用したことで、データベース設計の手戻りや、外部サービスを利用した帳票出力の切り替えも、最小限で対応できた。また、第1フェーズの開発期間も、Hexabaseがなければ6ヵ月程度かかるところを、約3ヶ月で終わらせることができた。
アスネットは、このように長期的な関係を構築するお客様を増やしていくことで、人材育成の強化やビジネスの案て成長に結び付けていきたいと考えている。
ローコード開発できる独自のフロントエンドパッケージを整備
株式会社アスネットの技術部でマネージャーを務める石丸俊太郎氏に、Hexabaseを採用した効果について詳しくききました。
「Hexabaseを利用することで、開発期間を大きく短縮することができました。通常なら6ヵ月程度かかるシステムが、3ヶ月ほどで開発できました。
また、データベース設計に手戻りが発生しましたが、Hexabaseが設定ベースで柔軟にデータベースを修正できたおかげで、大きな手戻りを回避できました。
さらに、お客様から追加の追加要望にも柔軟に対応できました。第1フェーズで作ったシステムを現場に見せたところ、PDF帳票だけでなく、Excelファイルでも出力して欲しいとリクエストがあったのです。
Hexabaseは、外部サービスをアクションスクリプトという拡張機能で連携することができますが、ここを修正するだけで外部サービスを切り替えることができました」
「まず、保守開発が長いお付き合いになり、客様と長期の関係を気付けるはとてもありがたいことだと思います。
いままでの案件は初期開発だけなので、導入した後、どのように使って、どういう要望が出て、どう対処するというのが見えにくくなっていました。
お客様のシステム開発の伴走者になることで、システムのライフサイクルを理解して、お客様の折々のニーズを理解していくことで、アスネットの力をどのように活かせるか学ぶことができました。
また、保守開発がコンスタントにあることで、若手や新人エンジニアの育成にも継続的に取り組んでいく体制が整えやすくなりました。
初期開発は、どうしてもスケジュールに追われているので、技術レベルが満たないエンジニアをいれるのは簡単ではありません。保守開発であれば、ある程度余裕もあるので、新人や若手を入れやすくなるというメリットがあります。人材を育てる環境を整備できれば、私たちの技術力を中長期的に強化することにつながるはずです。
さらに、この開発をキッカケに、フロント側もベースパッケージを作って、それを案件ごとにカスタマイズしていくという方針を取ることにしました。
結局、フロント側をフルスクラッチしていると、個別のローカルのシステムを作っていくことになります。フィールドをポンポン配置していったほうが、開発プロジェクトとしては楽になりますが、効率化や品質向上は期待できません。
そこで、先を見すえて、動的にフィールドを配置するような機能をもったフロントエンドパッケージを、私たちの強みにしていきたいと考えています。
それから、Hexabaseを活用することで、いろいろなクラウドサービスを統合していける点も評価しました。様々なクラウドサービスを使いながら、プラットフォームを構築していこうという開発手法を積極的にとっていきたいと思います。
これからのシステム開発会社は、いろんなクラウドサービスやローコード・ノーコードツールなどをとりまとめて、ソムリエのように提供していくスタイルになると思います。
Hexxabaseは、その中核になるサービスです」(石丸氏)